タコ釣りボールの容器が貝殻型になった理由!

どうもー、タコ釣りボールのPR担当になって、ライフスタイルがガラッと変わった、釣り初心者、やまやんです!!

タコ釣りボールの仕組みについては、以下の記事でも紹介させていただきました。

今回の記事では、じゃあ、そのボールを入れる容器が何故、貝殻の形をしているのか、書かせてください。

タコ釣りボールは容器の形は最初あまりこだわっていなかった?

タコ釣りボールのアイディアが出た段階では、とにかくボールの中のエキスに何を入れたらいいのかを考えるのに必死で、容器の形にはあまりこだわっていませんでした。

とにかくボールの成分にどれだけ的確な有効成分を詰めていくかで釣果が左右されると考えていたので、アミエビのどの成分がタコにいいのかとか、ホタテ、カニ、豚バラとか、とにかくタコが好きそうな成分について色々と調べていました。

実際、たまたま、手近にあった容器に入れて、タコが釣れてたんです。

ただ、商品化するにあたり、流石に容器を専用で用意しないと使いにくいだろうということになり、

容器の設計に着手することになりました。

 

ただ、私としては、本当に樹脂の容器が必要なのか、、、という疑問がありました。

ぶっちゃけて言うと、樹脂の容器は金型代がお高いので、できれば袋タイプとかにして、お安く作れたらいいなーとか思っていたのです。

 

それに”ふーさん”から、「洗顔ネットの袋に入れたらどうか」と言う案もあり、洗顔ネットを買ってきて、試作の袋を作ったりしました。

しかしこれが使いにくいし溶けるのが速すぎると不評で、やはり樹脂の容器を作ることになりました。

タコ釣りボール専用容器を作るぞ!!!

そこで白羽の矢がたったのが、”こーくん”です。

こーくんは、長年独学で設計を勉強してきたイケメン設計者です。

3Dソフトを使いこなして数々のアイディアを形にしてくれました。

 

まずこーくんが考えたのが、出来るだけボールのエキスを長持ちさせるボール型容器。

そして簡単に開けられるギミックを検討していました。

ただ、こちらは、もっと薄い方がいいのではないかとか、色々あってボツに。

続いて、”ヤギ先生”の「出来るだけ小さい方がいいのではないか」という意見を元に、イチゴ型の水切れが良いようにスリッドを多くしたものを作りました。

 

写真のものは3Dプリンターで作りました。

で、こちらがいいんじゃないかということで、実際に樹脂で成型することに。

ここら辺は色々あったので割愛するのですが、とにかくできました。

しかし、ここから予想外のことが起こります。

実際に実釣に行ったのですが、、、、、

使いにくい!!!!!!超使いにくい!!!!!!!!

 

まず、ボールが入れにくい。

閉めやすさを考えたリブが邪魔をします。。。。

しかも、閉まりもコツが必要で、うまく閉めれないと、深いところに沈めた時に、ロックが勢いに耐えられずボールが出てしまう。。。

 

何この残念な容器。。。。3Dプリントの時に気づいておけよ自分、、、と言う話ですが、時間は元には戻りません。

どうするか考えたのですが、これではダメだろと思い、もう一度考え直すことにしました。

貝の形にしたらどうだろうか・・・・

その時に思いついたのが、「貝殻」です。

実はこの「貝殻」にしたらどうか、、、と言うアイディアは、ある釣り人さんから教えていただいていました。

だって、タコは貝を食べるし、面白いんじゃないかと言うことでした。

また、実際にタコがたくさん釣れた時の海中撮影で、貝殻がたくさん沈んでたことも、貝殻容器で進めようと、私の背中を押してくれました。

 

絵を描くことなら私にもできるぞと思い、スーパーにあさりを買いに行きました。

そして、貝の絵を描いて、粘土でこねて、発砲スチロールを削って、大体作りたいものが見えてきました。

そしてこーくんが3Dデータに大まかな形をおこしてくれました。私も3Dソフト使えるようになりたいと思いました。

そこからは、とにかくどうやってこれを樹脂の容器にするか考えました。

前回の失敗からわかっていたことは、「開けやすさ」「閉めやすさ」「エキスの溶け出方」「浮力」についてしっかり詰めていく必要があると言うことです。

キャスティングにも耐えないといけないし、根がかりしにくい方がいい。

どうせなら形でタコにアピールもしたいし、エギとの相性も考えたい。

 

とにかくわからないことは専門家に相談しようと思い、樹脂成型のプロの方に、開けやすさと閉めやすさは相談しました。

すると、たくさんのアイディアをいただきました。

上記写真の貝殻の中にロック部分を作ると言うアイディアは、私は大変気に入ったのですが、ロック強度から考えてボツになりました。

採用したのはベルト型のものです。

”ハセピョン”が、「ツルッとしたものの方がタコが抱きつきやすい、出来るだけ貝に近づけたい」と言うことと、エキスの出方を考えて、裏側にスリットを開けることはしませんでした。

もう感謝しかないのですが、金型業者さんが超絶に急いでいただきまして、無事にテスト品ができました。
ほんと色々と無理をきいてくださってありがとうございます。

ここからはとにかくテストです。

ひたすら開け閉めして割れないかとか、キャスティングして外れないかとか。

平日の昼間に、何かよくわからないものを括り付けて、ひたすら下手くそなキャスティングを繰り返している奴がいたら、それは私です(笑)

 

また、溶け方が予想通りかどうかなども確認し、微妙に調整を入れました。

ボールの溶け方は、やはり海水温に影響されるので、その影響を最小限に抑える方法や、どうしたら溶け出す時間をコントロールできるのかと言うことをひたすら調べました。
海水温が調整できる、水深のあるでっかいプールが欲しいと思ったものです。

”ハセピョン”と”なるちゃん”も付き合ってくれて、なんとか数をとれました。

釣行でテストしてくださった方々、本当にありがとうございます。

そして、この容器は根がかり防止も考えて、海水に浮く容器にしたいと思っていました。

最初使った「NEWキッチンハンズ」の容器も海水に浮く樹脂を使っていました。今考えると、フラッシング効果もあったのかなと思います。

 

また、、30M先の10cmのエサが見えると言うアオリイカとマダコの視力値が近いことを本で読み、白くていい感じの動きをしてアピールすることは間違っていなかったのだと確信しました。

参考書籍:水族館発!みんなが知りたい釣り魚の生態(成山堂)
こちらの書籍を教えてくれた方、本当にありがとうございます!

海中での動き確認!

クロスカブ110を買って調子に乗っている私は、早速撮影に出かけました。

水槽の中で大丈夫でも、海の中でどうなのか気になる訳です。

ひとまず、予想していた動きをしてくれました。。。ほっ。。。

左手の竿にカメラを括り付け、右手の竿でエギをしゃくる、完全な不審者です。

(今では色々学びまして、もう少しスマートになっています)

そしてついに発売決定!!

ほんと初めての挑戦だったことが多すぎて、本当に商品かできるのか謎でした。

正直に申し上げますと、私はこの企画を担当すると決まった時は、釣りのど素人でした。

父の釣りは見ていましたが、タコ釣りが上手と言うわけでは決してありませんでした。

 

ただ、この企画を担当したことにより、バイクの免許を取得し、カブで釣りに行けるようになりました。

船にも乗り、今では小型船舶免許の取得を考えるぐらいには海が好きです。

まだまだ足りないことはたくさんあると感じますが、

「釣りフェスティバル 2021 オンライン」にて、3月1日発売の予約注文をさせていただいたところ、たくさんの人から注文をいただいております。

 

これは、”なるちゃん”が1からネット通販を構築してくれたからです。
私がギリギリまでデザインに取り掛からなかったので、めっちゃヤキモキさせたと思います。ごめんなさい。そしていつも無理に付き合ってくれてありがとう。

 

注文なかったらどうしよう、、、とか思ってたので、興味を持ってくださった方、予約注文まで入れてくださった方、本当にありがとうございます。

ほんと嬉しいです。

出荷まで後1ヶ月ぐらいあるので、できることは全部やっていこうと思います!!

もしよかったら、ナルちゃんが頑張って構築してくれた、ショップをのぞいてみてくださいーーーー

 

 

※タコ釣りは禁止されている地域もありますので、地域のルールを守って楽しみましょう!

おすすめの記事